待ち伏せ、池波正太郎を読んだ。
剣の達人で江戸で道場を営む秋山親子の人情味溢れる日常と、ちょっとした事件、大きな事件との関わり合いを綴った小説だ。
シリーズものゆえの余裕から、ゆったりとリアリティのある生活の描写をちりばめつつ、等身大の人間として主人公を実在の人物かのようにイメージさせる。
切り合って人が死んだりするわりに、なんともほのぼのとした作品だ。
このシリーズは、全部で16巻あるようだが、多分、読んでるのは今回のを含めて3〜4巻だろうか。
まあ、話しは続いてはいるのだが、主人公が変わらない短編集のようなものなので、どれから読んでも楽しめると思う。