聖なる黒夜・柴田よしき著を読んだ。
剣道が好きで、剣道が続けられる職場という理由で本庁の殺人課の刑事になった麻生。その麻生が所轄時代にかかわった事件の容疑者、大学院生山内。
新宿のホテルで起きた韮崎という経済ヤクザ殺害事件の関係者として、数年ぶりに山内のことを知った麻生は、その激変ぶりに驚いたのだが…。
新宿、ヤクザ、殺人、刑事とオーソドックスな題材で、登場人物の現在と過去が複雑にからみあって物語は進行していくのだが、主要人物がホモやバイセクシャルであるという、いろんな意味で男らしい、今までにないタイプのハードボイルドな作品だ。