なるものが、ヘッド後方から伸びて途中分岐をして、一方がエアクリボックスのキャブとのコネクティングチューブ根元あたりに繋がっている。もう一方はケース後方に伸びてメクラ蓋がしてある。ケース内の圧を逃がすためであるが、こいつのせいでめっぽう苦しめられた。
Off Courseでのことであるが、下りの隠れ倒木でヘッドが下を向いた状態で転倒をした。足がバイクと地面の間に挟まれ、起こすまでに時間を要し、このときヘッドからブリーザーホースを介してオイルがエアクリボックスに流れ込み、そのオイルはキャブからシリンダーに吸い込まれた。当然いくらキックしても始動するそぶりもなく、しかたがないのでしばらく押して長い下り坂を使っての押しがけを行った。これでなんとかエンジンはかかったが、ものすごい白煙がしばらく続くこととなった。
YZFを見たところ、このブリーザーホースは大気開放になっており、レギュレーションの問題は無さそうなので、エアクリボックスへの分岐は廃止し、ケース後方のメクラ蓋を撤去することにした。MXでは、そうそうヘッドが下を向くようなことはないであろうが、EDでは急斜面での転倒などでたびたびあることなので、この処置はしておいたほうが無駄なリタイヤを生まず良いであろう。
ヘッドからエアクリボックスにいって燃えたオイル量が不明のため、オイルとオイルフィルターを交換した。ギヤボックスも交換。
汚れの程度は、軽度であった。